オリジナルインプラント
一般的にいって、鮫の歯は上下のあごの端についている。
その歯は獲物を捕らえ、噛みくだき、すりつぶす役目をするのだが、歯ぐきには4組の完全に発達した入れ替え歯があり、前の列の歯がすり減ってダメになると後ろの列の歯がそこに移動して入れ替わる。
そして同時に、新しく5番目の列の歯が生え出す。
1966年に、若い鮫の上あごの歯は7.2日ごとに、下あごの歯は8.2日ごとに入れ替わることが発見された。
鮫は10年の間に二万本以上の歯を使うと考えられている。
強い力で餌を噛むため、歯がすぐにダメになるからである。
鮫の歯は、上あごのものは蝶番のようにどちらかといえばルーズについていて、これによって歯がカバーできる範囲が広くなっている。
おそらく、これが世界でもっとも強力な歯であろう。
金属の計器を使って測ってみたところ、体長8フィート(約2.4メートル)の鮫の噛む力は、1平方インチ(3.54平方センチ)当たりで18トンもあったという。
また、あごの力は1平方センチ当たりで6613.8ポンド(約3トン)だったという。
鮫のあごが強力な力を持っているのは間違いない。
しかし鮫物語には、事実よりフィクションが多い。
たとえば人々は、鮫は背びれを見せながら海面近くを泳いでいて人を食う危険な動物と考えている。
だから三角の背びれは、船員にも海に慣れない海上作業員にも恐怖の三角形となっている。
しかし実際は、鮫の大部分は海底近くにいて、海面で見える背びれは鮫のではなく、多くはエイのひれだと思われる。
私たちが鮫についてどのような情報を得ているかは知らないが、鮫は本来的には人間の敵ではない。
鮫は人間よりずっと以前から地球上にいたのであり、鮫の餌には人間の肉は含まれていないのだ。
人間は何かの偶然でたまたまの犠牲にされることがあるだけで、これはアメリカ国内で広く知られる『K』の著者も書いているとおりである。
鮫は人間を追いかけないし、普通は人から逃げるが、彼らはときに好奇心が旺盛だったり飢えていたりする。
そしてそれゆえ、悪名高い魚にされてきた。
たぶん、この悪名の起源はバイブルにまでたどることができよう。
多くの学者がyは鮫―ホオジロザメーに食われたのであり、鯨にではないと説いている。
1941年刊の『S』という本に、すでにそういう考えが書かれている。
魚のうちの最大のもの、鯨鮫(クジラザメ)は、名のとおり、歯の間を通して小さな動植物を呑み込んでいるだけである。
この鮫も姥鮫(ウバザメ)も、時速2,3マイル(3.2〜4.8キロ)の速さで大きな口を開けて海中をのんびり泳いでいるだけである。
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